論オルフェノク 第三章

アニメとの出会い

              『アニメとの出会い』 

                555




私は高校時代に本格的にアニメ業界にはまり込んだ。

それまでは、幼い時のヒーロー物や

国民的アニメ(北斗の拳、ドラゴンボール等)を見ていたくらいで、

アニメ好きだなあというような実感は持っていなかった。


むしろ、中学生や高校生最初の頃は「この世代でアニメアニメいうてる

奴はおたくやわ。気持ち悪う。」などとまで思っていた。


私はアニメおたく否定派だったのだ。


ちょうどこの頃、幼児誘拐殺人犯がアニメおたくだったという事から

世間のアニメおたくへの目は厳しくなっていた。

まさにマスコミの報道をすべて真実と鵜呑みにしていたわけですね。


まあ、そんな事はさておき、

そんな私がアニメにはまった理由はなんなのか。

ずばり、

「ガンダム」でした。

ガンダムなんて子供の見るものだと正直感じていました。

私の高校時代の友人がガンダムのビデオを強引に私に貸すまでは。


その友人達とは以前から仲良く、一緒によく遊んでいたのですが、

アニメ好き、ガンダム好きという部分は受け入れられずにいました。


どういう経緯で借りることになったかはいいとして、

実際見てみました。


そしたらどういうわけか感動してしまった・・・。


そこからは早かった。

ガンダムシリーズをまず見ることに明け暮れ、その後ロボットアニメ

全般、そして友人達が声優さん大好きな方々だったので

私もはまっていきました。


声優さん目当てにサイン会に広島まで新幹線で行ったりもしました。

非常に楽しい時代で、

声優さんのラジオに自分のはがきが読まれたときは感動したものです。

非常にディープな時代でしたね。


そんな時代が2年ほど続きました。


しかし、時代はまだアニメおたくに対して寛容ではなく、

私もある程度落ち着き始めると「世間の目」が気になり始めたわけです。

世間の目も気になる、女の子とも付き合いたいなあと感じ、

アニメおたくである事を隠し始めた私がいました。


私の中ではアニメおたくである事は恥ずかしい事、女の子にもてない事と

いう認識があったんですなあ。


現在はそのようには考えてはいませんが、その頃は若かったように思いま

す。


高校時代の友人とは非常に仲良く、大学時代もよく遊んでいました。

が、彼らの前以外ではアニメおたくである事は隠していましたし、

ガンダム以外にはあまり興味を示さないまでにさめ始めていました。


大学に入りました。


私は陶芸部に入ります。

そこには大勢の個性あふれる方々がいました。

もちろんアニメ好きの方々も。

そこで現在の友「スエさん」とであったわけであります。


彼は自分がアニメや特撮が好きな事、また、アイドルが好きな自分に

恥ずかしいと感じている所は微塵も無く、

その態度や持論にはかなり惹かれましたし、

彼の存在があればこそ、

私のアニメへの認識が穏やかなものになっていけたんだと思います。


もし出会わなければ、「アニメはアニメでもガンダムだけは特別でわしは

ほかのアニメには興味ないねん」などと今も言っていたかも知れません。


ここで「アニメを好きなことが恥ずかしい」「アニメおたくはもてない」

という認識は消えました。


ただ、現在の自分の持論として「アニメやアイドルのみにはまってる人は

危ない。リアルに女の子も愛するべきだよ。」という持論はあります。


すえさんは違います。


「アニメのみ、アイドルのみの方々は尊敬できる。自分もああなりたい。

別に彼らにとってはリアルに女の子を愛する価値が無いと思ってやっている

からいいやん。彼らはその道を選んだんだから。あなたにそれをどうこう

言う資格は無いよ。その上から物を見た言い方気に食わない!!・・・」


と、議論になります。いまだに。


この議論どっちが正しいのかもわからないし、

正しいと言い切れることがあるのかどうかもわからない。

ただ、こうして議論していく中で私は私の考え方を変えていったり

磨ける。


議論はやはり大事だと思う。



話がそれてしまったが、私はとにもかくにも現在アニメが好きです。

それは誇りを持っていえます。

たぶん一生みていく気がします。


別に後悔もしていない。


アニメってすばらしいものなんだから。


これが私とアニメとの出会い。

一度別れそうになったけども、また付き合っていく事になった。

楽しいものだ、人生は。

































© Rakuten Group, Inc.